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インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙は07年、IBMの元幹部だったフランス人のジャンポール・ネリエールの記事を掲載した。この記事でネリエールは、国際化した英語を「3000年紀の世界方言」と呼んだ。

 ネリエールは日本IBMにいた90年代、英語が母語ではない人が話す英語のほうが、英米人よりずっとうまく韓国人や日本人の顧客と意思疎通を図れると気付いた。

 英語を第1言語とする人間にとって、標準的な英語は極めて便利なコミュニケーションツールだ。しかし途上国の英語使用者は、表現を簡単にして「nephew(甥)」を「the son of my brother(きょうだいの息子)」、「oath(誓約)」を「words of honor(誓いの言葉)」などと言い換える。ネリエールはこの新しい英語を「グロービッシュ」と命名した。

 この呼び名はすぐに国際社会の注目を集めた。英タイムズ紙の記者ベン・マッキンタイアは、インドの空港で耳にした国連平和維持部隊のスペイン人兵士とインド人兵士の会話をこんな記事にした。「インド人はスペイン語を、スペイン人はパンジャブ語を話さなかったが、難なく理解し合っていた。彼らが使ったのは、文法も構文も無視した極めて簡単な英語。それでも互いに理解できたし、私にも分かった。今から思えば、彼らが話していたのは世界で最も新しく、最も広く使われている言語──グロービッシュだった」

 ネリエールはグロービッシュを言語ツールと見なし、語彙が1500語だけの「簡易英語」と定義した。だが私に言わせれば、グロービッシュは基本的な英語にデジタル時代の用語やニュース表現を取り入れた新しい世界共通語だ。

英語じゃなくてグロービッシュ | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (via kml)

(via otsune)


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